イベント報告

風のない晴天・満開の桜で賑わう4月14日(日)
4年間のコロナ禍という感染対策上のさまざまな生活様式の変化を受け、簡略化・効率化・IT化などが進む反面、黙食をはじめとする何気ない会話や息抜き、雑談の中で生まれるチーム力などが希薄になる中、法人内に諸々の課題が山積しました。
その課題一つ一つを取り上げ議論していく中、何事もすべては「接遇」の問題にたどり着きました。
この度、昨年度が始まる少し前に発足した「共育委員会」主催で、公益財団法人 介護労働センター福島支部よりご紹介をいただき、株式会社岡田プランニング 代表取締役 岡田友子先生を講師としてお招きし、この研修会を開催することが出来ました。日曜日営業の事業所は残念ながら不参加の職員もいましたが、総勢79名が接遇の課題に取り組みました。

まず、小学校3~4年生の子どもに「相手の立場に立つってどういう意味?」と聞かれたらどう教えますか?という岡田先生から私たち職員に対する投げかけから始まった研修は、第一印象・基本態度・親切心・ホスピタリティ・価値観の違い・信頼関係の構築・良い人間関係づくりと多岐にわたるものでしたが、グループワークで擦り合わせもしながら多くの学びを得ることが出来ました。
利用者・患者・地域住民、1人1人がこうしてほしいと思うものは千差万別です。願い・気持ち・どうして欲しいのか・どうすることが心地よいのか言葉にして聞き出し、相手のために何を成せるのか、相手の喜びを自分と共有させることが大事なことだと思います。

「私たちは動物ではありますけど、人間なのです。言葉を持っているのです。語彙力という言葉の幅を持っているかが知識・スキルの部分になる。高齢の方に向かってちゃん付君付け・ぞんざいになったり、あるいは馴れ馴れしくなったり。それがどのように自分を表現しているのか。相手に接したときに心地よく思われているかどうか。
よく言葉で癒されるという。「言霊」ですね。専門職として、言葉で事を良い方向へ動かしてほしい。言葉を出さなければ伝わらない。伝わるという字は「人に云う」と書く。ぜひ人としてここを極めてほしい。」
といった先生のお話が心に響きました。

また明日から、時折自身や自事業所としての理想の接遇からズレが生じていないか確認し合いながら、職員同士もお互いに声と心を掛け合い、選ばれる事業所を目指していきたいと思います。